経営革新計画
経営革新計画承認事業者への販路開拓支援~新商品を売りに繋げる!~
2021年09月02日
経営革新計画の承認を得ることができると、多様な支援策を受けることができます!
ここでは、その一つ「販路開拓を行う場合の支援措置」について紹介します。
販路開拓を行う場合の支援措置として、
- 販路開拓コーディネート事業
- 新価値創造展
があります。
(1)販路開拓コーディネート事業
対象者は、①経営革新計画の承認を受けた中小企業者、または②首都圏・近畿圏を市場とする優れた新商品・新サービスの販路開拓を目指す中小企業者等となっています。
「販路開拓コーディネート事業」は、
大規模なマーケットである首都圏・近畿圏の市場をターゲットとした、経営革新計画承認企業等の販路開拓を促進するため、中小企業基盤整備機構(関東本部・近畿本部) に、商社・メーカー等の企業OBを販路開拓コーディネーターとして配置し、新商品・新サービスを持つ企業のマーケティング企画から首都圏・近畿圏を舞台に想定市場の企業へのテストマーケティング活動までを支援するものです。
簡単に言えば 「販路開拓に必要な力を育成する事業」といえます。
ただし、
- この事業を希望する場合は、まず都道府県等中小企業支援センターなどの支援機関又は中小企業基盤整備機構(各地域本部)に相談すること。
- 販路開拓支援活動の実施に際して、一部費用は申込企業の負担となること。
- この事業は、販売代行や販売代理を行うものではない。
ということには留意しましょう。
出所:中小企業庁「経営革新計画進め方ガイドブック 2021年版」
(2)新価値創造展
「新価値創造展」は、中小企業・ベンチャー企業が自ら開発した優れた製品・技術・サービスを展示・紹介することにより、販路開拓、業務提携といった企業間の取引を実現するビジネスマッチングの機会を提供するイベント(展示会)です。
対象者は、自ら開発した製品・技術・サービスを保有し、ビジネスマッチングを希望する中小企業・ベンチャー企業応募者です。その希望する応募者の中から書面審査により出展者を決定し、経営革新計画の承認を受けていると、審査において評価の対象となります。
※経営革新計画の承認を受けている場合
出展募集の優遇措置として、出展を約束する優遇枠を8月末まで一定数設けている。
出展申込が多数となり出展可能枠がなくなっても、条件に該当する場合は優遇枠数の範囲内で、申込みを受けている。
なお、通常枠・優遇枠に関わらず、各認定企業であることについてロゴマーク等を表示して来場者にPR。
例えば、2021年度の展示会については、以下のとおりです。
主催 | 独立行政法人 中小企業基盤整備機構 |
---|---|
出展対象者 | 「産業・技術」、「健康・福祉」、「環境・社会」に該当する、自らの製品・技術・サービスを保有する中小企業・ベンチャー企業。 |
イベントの内容 |
|
出展料 | 有料 ※出展料のほか、リアル展示会に出展される場合は、搬入出にかかる費用や備品リース料、電気工事費、必要に応じて、給排水工事費用などが必要。なお、出展料は10月ごろに請求。 |
開催時期及び場所 | 【リアル展示会】 日にち:2021年12月8日(水曜)~12月10日(金曜)の3日間 場 所:東京ビッグサイト東展示棟 【オンライン展示会】 日にち:2021年12月1日(水曜)~12月24日(金曜) 場 所:ウェブ上(詳細が決まり次第、ウェブサイトにて公表) |
出展申込 | 詳細が決まり次第ウェブサイトに掲載 |
出展者の方からの声として、
会期中に注文をいただいたり、会期中の商談がきっかけで現在も進行中の商談があるだけではなく、
「いくつかオンライン展に参加しているが、新価値創造展が一番来場者からのアクションが多く、参加してよかったと思えた。」
「今後のオンライン展でどのようにPRやプレゼン、資料制作を行うかの参考になった。」
「来場者が自社のどの製品に興味をもっているかがわかったのが良かった。」
「自社の資料を閲覧した来場者の名簿が入るのがありがたい。メール等でフォローができる。」
といった声やメリットがあげられています。
なお、2021年度の出展対象分野は以下のとおりです。
出所:新価値創造展2021出展募集要項
出展料については以下のとおりです。
出所:新価値創造展2021出展募集要項
新価値創造展2021
https://shinkachi-portal.smrj.go.jp/shinkachi2021/
いかがでしたでしょうか。
新商品をつくり出していく中で、一番のポイントは、それが具体的な販売に繋がるか、売れるかどうかです。
そういった面では、経営革新計画にチャレンジして、販路開拓支援を上手く活用していきたいものです。