補助金
補助金バブル到来!採択率の壁を突破するには?
2025年02月20日

令和7年度、注目の設備投資系補助金が次々と公募をスタートしています。
補助金の種類が充実し、補助額も拡大。中小事業者にとって大きなチャンスですが、採択率はかなり厳しくなっています。
本コラムでは、令和7年の補助金最新動向と、採択率を上げるための具体的な対策を紹介します。
もくじ
今年注目の補助金一覧
今年の代表的な設備投資系補助金は次のとおりです。
- 事業再構築補助金(最終公募)
- 省力化投資補助金 一般型(新設)
- ものづくり補助金
- 大規模成長投資補助金
- 成長加速化補助金(新設)
- 新事業進出補助金(新設)
上記の補助金の内、事業再構築補助金~ものづくり補助金までの上3つはすでに締め切りが迫っており、残り3つの補助金も向こう1ヶ月程の間に一気に募集が開始される予定です。
採択率はどうなる?厳しさ増す補助金事情
事業再構築補助金 最終公募はますます厳しい
直近の採択率は次のように推移しています。
- 第11回公募:26.5%
- 第12回公募:26.5%
以前は50%前後の採択率で推移していましたが、現在は4社に1社しか採択されていません。
特に最終公募は残り少ない予算で行われるため、さらなる厳しさが予測されます。
ものづくり補助金も急降下
一昨年まで採択率50%前後で推移していたものづくり補助金は、昨年の公募で
- 17次公募:採択率29.4%
- 18次公募:採択率35.8%
と、急激に難化しています。
この流れは現在公募が行われている19次公募でも引き継がれると考えるのが自然です。
補助金の公募において、申請者側から見た改悪(例:採択率低下、補助額・補助率の減少)はしょっちゅう行われますが、改善されることはほとんどありません。
さらに、この低採択率の傾向は、令和7年度に実施される他の補助金にも波及する可能性が高いと踏んでいます。
新設補助金の採択率予測
- 成長加速化補助金:採択率10〜15%(予測値)
- 新事業進出補助金:採択率18.8%(予測値)
上記は公募要領がまだ公表されていませんが、補助金申請の公募に先立って「補助金事務局」や「申請サイト構築」の事業者募集が行われ、それぞれの公募資料や説明会資料が公開されました。
その資料では、与件として予定申請件数や予定採択件数が記載されており、それを基に試算した予測値を見ると、いずれもかなりの高難度になることが伺えます。
補助金獲得のために押さえるべきポイント
競争率が激しい状況の中で補助金を獲得するためには、採択率を少しでも高めるための細かな取り組みが不可欠です。次のポイントを意識しましょう。
- 政策の理解:令和7年度の国の政策や背景・意図をしっかりと把握する。
- 早期計画の策定:自社の成長課題に照らして設備投資計画を早めにまとめる。
- 情報収集と要件分析:狙う補助金の公募要領を読み込み、採択要件を徹底分析する。
- 加点対策の実施:「事業継続力強化計画」等の認定取得等、審査で有利になる取り組みを出来る限り進めておく。
- 専門家の活用:実績のある専門家に依頼して申請の精度を高める。
実績紹介とご相談のご案内
新工場の建設や大型の設備投資を最大補助額50億円で支援してくれる「大規模成長投資補助金」は昨年2回の公募が行われ、
- 1次公募:109社採択(採択率:14.8%)
- 2次公募:85社採択(採択率:14.0%)
という非常にハイレベルな戦いとなりました。
当社は当該補助金で5社の申請をお手伝いし、3社を無事採択に導くことができました。
獲得した補助金の合計は約67億円にのぼります。
また、採択率34.1%のものづくり補助金「省力化(オーダーメイド)枠」や、同23.9%の「グローバル枠」といった難易度の高い申請枠においても、当社は100%の採択率を維持しています。
厳しい採択率の中でも、しっかりと準備と戦略を立てることで補助金の獲得は可能です。
補助金をうまく活用して設備投資を進めたい事業者様は、ぜひ、お気軽にご相談ください。
ご相談は無料ですので、安心してお問い合わせいただければと思います。