採用力強化
内定辞退を防ぐには?オンライン採用時代における内定者フォローのポイント
2021年11月05日
1.採用の早期化・オンライン化によって「内定者フォロー」を望む学生が増加
コロナによって大きく変化した採用市場。
今や、オンラインでの採用活動が主流となりつつあります。
また、人材獲得競争の激化や「就活ルールの廃止」に伴い、他社よりも早く採用活動を行うことで優秀な学生を早期に囲い込もうとする企業が増加しています。
以上のような、
①採用活動のオンライン化
➁採用活動の早期化
を主な要因として、内定者フォローの重要性が増しているのはご存知でしょうか?
株式会社ディスコの調査によると、「内定後のフォローは不要である」と回答した学生は全体の1割未満に留まり、7割以上の学生は2ヶ月に1回以上のフォローを求めています。
上記の傾向は、コロナが流行した昨年度から見られており、採用のオンライン化・早期化によって、内定企業先との交流機会が減った内定者が、内定後も企業側と定期的に接点を設けたいという意向があることが分かります。
※出典:株式会社ディスコ「キャリタス就活2022学生モニター調査結果」(2021年10月発行)
内定辞退防止に必要な「企業⇔内定者」「内定者同士」の関係性強化
内定辞退防止のために企業がすべきフォローとは何か・・・?
それは、①企業と内定者の関係性強化➁内定者同士の関係性強化の2点です。
①企業と内定者の関係性強化(タテの繋がり)
多くの内定者は、内定承諾から日が経つにつれ、「本当にこの会社が合っているのか?」
「自分はこの会社で働き続けることができるのか?」といった不安(内定ブルー)を持つようになります。
特にオンラインで採用を行っている場合は、対面での接点が少なく、入社後のイメージを持ちにくいことから、不安を抱きやすい傾向にあります。
そこで、内定者研修やイベントを通じて企業理解を深めつつ、社員との交流機会を設けることで、これらの不安を解消することが重要です。
例えば、事業内容や会社の歴史、理念やビジョン等、採用説明会で話している内容を改めて伝える場を設けることや、入社後にチャレンジしたこと・成長イメージを考えてもらい、その内容に対して上司・先輩がフィードバックする、といった対話の機会を設けると良いでしょう。
➁内定者同士の関係性強化(ヨコの繋がり)
内定者同士の関係性を強化すると、「〇〇さんと一緒に働きたい!」「□□さんに負けないように、自分も頑張ろう!」といった動機形成を行うことができ、内定辞退防止を図ることができます。
内定者同士の関係性を強化するには、相互理解を深めることが重要です。
例えば、自身のプロフィールを作成してもらい、それをもとにお互いにインタビューを行う、入社理由や今までの人生を振り返り、お互いの共通点を見つける、といったことが挙げられます。
また、作成してもらったプロフィールは、後日社内に共有することで、上司・先輩社員が内定者を理解するための良いツールとなります。
良い人材を採用できても、途中で辞退されては意味がありません。
今回のコラムを参考に、内定辞退の防止および入社後の定着・即戦力化に向けた内定者フォローについて検討頂ければ幸いです。