事業承継の際の課題 | 社員300名までの事業承継コンサルティング

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事業承継のポイント

事業承継のポイント
事業承継の際の課題

事業承継の際の課題

ポイント

  • 「親族内承継」「従業員承継」「外部招聘」のいずれも「事業の将来性」がトップ課題。
  • その次が「後継者の経営能力」や「後継者を補佐する人材確保」
    ※親族内承継、従業員承継において
  • もちろん「相続税・贈与税の問題」「後継者による株式・事業用資産の買い取り」への課題認識もされている。
  • 事業承継対策といえば、まず相続税・贈与税の問題や、株式の買取りなどと思われがちだが、本質的な事業承継対策は「事業の将来性対策」「後継者の経営能力アップ」であると考える。

事業承継対策=相続税・贈与税対策、株式対策と考えられがちで、相談先も顧問税理士が多いですが、果たして最大の課題はどこにあるのか?

(1)事業承継の際に問題になりそうなこと

2つの調査資料を見てみたいと思います。

① 日本政策金融公庫総合研究所の調査によると、事業承継の際に問題になりそうなことは、「後継者の経営能力」が28.0%、「相続税・贈与税の問題」が22.9%、「後継者による株式・事業用資産の買い取り」が22.5%と、多岐にわたっています。

事業承継の際に問題になりそうなこと(決定企業、複数回答)

事業承継の際に問題になりそうなこと

出所:「中小企業の事業承継に関するインターネット調査(2023年調査)」日本政策金融公庫総合研究所

 

② また2021年版の中小企業白書によれば、現経営者の事業承継に対する課題について、「事業の将来性」が最も多く、半数以上の企業で課題となっていることが分かります。

次いで、「後継者の経営力育成」や「後継者を補佐する人材の確保」など事業承継後の経営体制に関するものが上位となっています。

事業承継の課題

事業承継の課題

出所:「2021年版中小企業白書(中小企業庁)」

①の日本政策金融公庫の調査に「事業の将来性」という項目がないことから、実際の事業承継の課題は「事業の将来性」「後継者の経営能力」というところが一番の懸念材料となっているのではないでしょうか。

(2)承継方法別の事業承継の課題

続いて、後継者への承継方法別に事業承継の課題を見てみましょう。

「事業の将来性」については、承継方法にかかわらず半数以上の経営者が課題として捉えていることが分かります。
また同族承継や内部昇格の場合は、「後継者の経営力育成」や「後継者を補佐する人材の育成」の割合が高くなっています。

さらに内部昇格の場合は、「後継者を探すこと」も20.9%と他の承継方法と比べ高くなっており、役員・従業員の中から適任者を選定することが課題となっている様子がうかがえます。

一方で、外部招へいの場合は、「近年の業績」や「従業員との関係維持」の割合が高い。「近年の業績」が課題となっていることで、外部招へいという手段を検討している可能性も考えられます。

後継者への承継方法別、事業承継の課題

後継者への承継方法別、事業承継の課題

出所:「2021年版中小企業白書(中小企業庁)」

文責

中谷 健太
中谷 健太
(株)新経営サービス 執行役員 経営支援部部長
「事業承継&後継者育成の専門家」
大手コンサルティング会社、事業会社の役員を経て、現在は事業承継・後継者育成の専門家として活動。
これまで約300社以上の中小企業に対し、全体最適をコンセプトとした承継設計から、後継者・幹部育成、承継後の組織改革までを一気通貫で支援している。
単なるスキーム設計や税務対策にとどまらず、承継の成否を分ける「人と組織」に焦点を当てた実践型コンサルティングを展開。
事業会社での役員経験や経営当事者としての経験を活かし、理論だけでは終わらない「現場で機能する承継」を設計する実践派コンサルタントとして定評がある。
後継者不在や事業不振による廃業予定案件、争族問題に発展した家族経営、社長急逝による緊急承継など、難易度の高い案件を多数担当。