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数字で見る事業承継

事業承継のタイミング

事業承継の適齢期はいつか?

ポイント

  • 事業承継の予定時期としては、65歳~75歳の間が4割で最多。
  • 実際に承継した年齢は、「親族内承継」の場合、経営者68.9歳・後継者46.8歳
    「親族外(従業員)承継」の場合、経営者63.2歳・後継者54.5歳
  • 事業承継のタイミングで、満足度が高いのは後継者が平均約43歳

これらから、親族内承継の場合の事業承継の適齢期は、後継者が43歳・経営者が65歳くらいの時ではないかと推察されます。

事業承継のタイミングは難問です。頭では理解していても、「生涯現役」「まだまだ後継者には渡せない」と、ズルズルと承継時期が遅れてしまっています。
果たして、事業承継のベストなタイミングはいつなのか探りたいと思います。

(1)事業承継の予定年齢

中小企業庁によると、経営者の事業承継・廃業の予定年齢は、4割以上の経営者が65歳から75歳未満の間に事業承継・廃業を予定していることが分かります。

事業承継・廃業の予定年齢

事業承継・廃業の予定年齢

出所:「2021年版中小企業白書(中小企業庁)」

(2)実際に事業承継が行われるタイミング

承継方法別に経営者交代前後の経営者平均年齢を見たものがあります。
これを見ると、交代前の経営者年齢は同族承継で68.9歳、同族承継以外で63.2歳と、同族承継では事業承継時期が遅くなる傾向にあることが分かります。

同族承継においては、子息などの後継者が一定の経験や年齢を重ねるのを待って事業承継するために、結果的に承継時期が遅くなっている可能性が考えられます。

一方で交代後の経営者平均年齢は同族承継で46.8歳、同族承継以外で54.5歳と同族承継の方が若い年齢で経営者に就任していることが分かります。

承継方法別、経営者交代による経営者年齢の変化

承継方法別、経営者交代による経営者年齢の変化

出所:「2021年版中小企業白書(中小企業庁)」

(3)結局、いつのタイミングの承継がベストなのか?

中小企業庁の調査によると、実際に事業承継が行われるタイミングは、平均で後継者が約50歳であるというデータが得られています。

一方、事業承継のタイミングに満足しているかというアンケートをとると、満足度が高いのは平均約43歳という結果でした。

これらから、親族内承継の場合の事業承継の適齢期は、後継者が43歳・経営者が65歳くらいの時ではないかと推察されます。

文責

中谷 健太
中谷 健太
(株)新経営サービス 執行役員
「事業承継&経営革新の専門家」
事業承継士は、事業承継の唯一の資格であり、その専門性は折り紙つき。経営者のハッピーリタイアメントに向けて、事業承継の全体最適・プロデュース(弁護士や税理士をコーディネートする立場)を図る事業承継の専門家です。
これまで後継者不在の会社や、事業不振で廃業を検討していた会社、親族が分裂しかかっていた会社、社長の急逝による緊急対策など、様々なややこしい事業承継を担当。
また事業承継のみならず、補助金や国の中小企業政策も活用しながら、数多くの中小企業の経営革新・組織開発の支援を手掛けている。